KNOWLEDGE BASE
FFMI とは何か。
BMI が答えられない問いに、答える指標。
体重÷身長²で算出される BMI は、筋肉と脂肪を区別しません。筋肉質な人ほど「肥満」と誤判定されるこの指標に代わり、シナエルでは FFMI(Fat Free Mass Index) をボディメイクの進捗基準として採用しています。
BMI との根本的な違い
BMI の問題点
体重 ÷ 身長²
- 筋肉と脂肪を区別できない
- 筋肉質な人が「肥満」と判定される
- 体組成の変化を評価できない
- ボディメイクの指標として不適切
FFMI の優位性
除脂肪体重 ÷ 身長²
- 純粋な筋肉量のみを評価
- 体脂肪率の変化を正確に追跡
- リコンプ進捗を数値で可視化
- ナチュラルの限界値が学術的に判明
FFMI の計算手順
Step 1:除脂肪体重を求める
体重(kg) × (1 − 体脂肪率 ÷ 100)
Step 2:FFMIを算出
除脂肪体重 ÷ 身長(m)²
計算例:体重 75kg / 体脂肪率 15% / 身長 175cm
除脂肪体重 = 75 × (1 − 15÷100) = 63.75 kg
FFMI = 63.75 ÷ 1.75² = 63.75 ÷ 3.0625 ≈ 20.8(男性基準で Athlete 圏内 / 女性基準で Master 圏内)
シナエルの FFMI ランク定義
ナチュラルトレーニーを対象とした学術研究を基準に、男女別レンジで7段階を設定しています。女性は男性より FFMI が約 3-4 低くなる生理学的特性を反映しています。
トレーニング習慣のない一般的な体格。筋量の観点では標準的な状態。
運動習慣を持ち始めることで数ヶ月以内に Trainee 水準へ到達することも珍しくありません。
基礎的な筋肉量を有している状態。定期的なトレーニングの成果が数値に表れ始めている。
週2〜3回の筋力トレーニングを1年前後継続したユーザーが多く分布するゾーンです。食事管理を組み合わせることで Athlete 圏内への移行が現実的になります。
明確に鍛えられた、周囲から見ても「筋肉質」と分かる体格。ナチュラルトレーニーとして着実な成果を上げている状態。
数年間にわたる継続的なトレーニングと食事管理の結果として到達するレンジです。ここに到達したユーザーのほとんどが「ジムで目立つ」存在となっています。
長年のハードトレーニングによる、ナチュラルとしての極致に近い状態。筋肉量・体型ともに一般人とは明確に異なるレベル。
薬物を使用しないナチュラルトレーニーが到達できる上限域に接近するゾーン。男性は Kouri et al. (1995) の FFMI 25.0 直下、女性は FFMI 20.0 直下に相当します。
遺伝的な素質と極限の努力が結実した、圧倒的な筋量。ナチュラルで到達できる上限値付近であり、実現者は極めて少ない。
Kouri らの研究でナチュラルアスリートの FFMI 上限として示された水準(男性 25.0 / 女性 20.0 前後)を超える領域。遺伝的ポテンシャルと長期間の高強度トレーニングの両方が揃った場合に限り到達し得ます。
ナチュラルの常識を超えた領域。トップアマチュアボディビルダーやプロアスリートクラスに匹敵する筋量。
学術的なナチュラル上限から明確に逸脱した領域です。この帯に位置するユーザーは、世界的に見ても極めて希少な体格を有している可能性が高く、自己記録として誇るに値する水準です。
世界トップクラスの身体。ボディビルディングやストロングマン競技の頂点に位置する筋量。
一般人の想像を絶する筋量密度です。プロフェッショナルボディビルダーの競技時水準に相当し、自分自身の到達記録として可視化するための最上位カテゴリとして設定されています。
学術的背景
Kouri et al. (1995) — 男性ナチュラルの上限を特定した研究
アメリカのスポーツ医学誌に掲載されたこの研究は、薬物検査を通過したアスリートとステロイド使用者のFFMIを比較。ナチュラル男性アスリートの上限が FFMI 25.0 前後であることを示しました。FFMI 25.0 以上の多くのケースでは薬物使用の可能性が高いとされており、このデータが世界的なFFMI活用の出発点となっています。
女性の FFMI 上限について
女性は男性に比べて筋肉量の生理学的上限が低く、複数の研究でナチュラル女性アスリートの FFMI は 20-21 前後が上限域とされています。シナエルでは男性より約 3-4 低い値を女性基準として設定することで、男女それぞれが適切に自分の進捗を評価できるランク構造を採用しています。
なぜシナエルはFFMIを採用するのか
リコンプ(体脂肪を落としながら筋肉量を維持・増加させる)を目指すユーザーにとって、体重の増減だけでは進捗を正確に評価できません。FFMIは「除脂肪体重が増えたか」「体重に占める筋肉の割合が改善したか」を1つの数値で表すため、リコンプの進捗指標として最適です。シナエルでは、10〜14日ごとの定期測定とFFMIの推移グラフによって、ユーザーが自身の変化を客観的に把握できる環境を提供します。
※ 男性で体脂肪率が25%以上・女性で35%以上の人に対してはあまり効果的な指標ではありません。
※ FFMIは参考指標であり、医学的診断を目的とするものではありません。数値はナチュラルトレーニーを対象とした研究に基づく目安です。個人の体型・骨格・性別によって適切な目標値は異なります。
